梅津行政書士事務所

雑感

梅津雑感(12月14日)

「負けないこと 投げ出さないこと 
 逃げ出さないこと 信じ抜くこと
 ダメになりそうな時 それが一番大事」

(「それが大事」詞 立川 俊之)

 さて、コロナ、コロナと言っているうちに今年もあっという間に終わってしまいそうです。でも感染力の強い未知のウィルスに怯え混乱した昨年とは違い、今年はワクチン接種も受け、オンラインの手法を少しずつ取り入れる等しながら、落ち着いてウィズコロナの生活ができたように思います。
 私にできることは何か、を考えながら過ごした一年。ボランティアとは呼べないまでも、初めて挑戦したこともありました。
 ちょうど昨年の今ごろから今年の2月にかけて、ビニール袋で感染対策エプロン(簡易防護服)を作製する活動に取り組みました。私が所属する東京都行政書士会渋谷支部から渋谷区社会福祉協議会を通じて区内の介護施設等へ、170着を寄贈することができました。心を込めて作製し寄贈したエプロンは、お届けした翌日には施設の職員さんに着用していただくことができ、有効に活用されました。
 3月からは、国の「一時支援金」「月次支援金」を申請される事業者のための「事前確認」の業務にも取り組みました。初対面の方と、慣れないオンライン面談をして、申請のために必要な資料を確認する、という業務は、なかなかに難しいものでしたが、コロナ禍で大変な苦労を強いられている事業者の皆さまと、少しは苦労を分かつことができたかなと思っています。

 面談のたびに「こんな苦労はきっといつか終わります。事業の継続のために、もうひと踏ん張りしましょうね。」と、何度も何度も繰り返してきましたが、今になって思えば、自分にも言い聞かせていたのかもしれません。相手を励ましているつもりが、実は自分が一番励まされ、喉をからしながらも続けてこられたようにも思います。

 そんなこんな、エプロンに始まり面談に終わる一年もあと二週間。来年もまた、私にできることは何か、を考えながら、頭を使い、手を動かして過ごしたいと思います。

 今年もありがとうございました。

梅津雑感(10月29日)

「The long and winding road that leads to your door
 Will never disappear, I’ve seen that road before
 It always leads me here, Lead me to your door」

(「The Long and Winding Road」詞 J. Lennon/P. McCartney)

 私たちの日常を大きく変えてしまった感染症も、ようやく収まりつつあるようです。やはり不便だ窮屈だと思うこと、意外にも便利だ省エネだと気付いたこと、いろいろあります。

 さて、いよいよ衆院選挙です。傷ついた事業や疲れた生活の中では、消費税減税や一律の給付金などの大きな施策に目を奪われがちですが、選択的夫婦別姓や性的マイノリティ、ヤングケアラーや不妊治療といった重要な問題からも目をそらすことはできません。
 多様性の尊重という難しく壮大なテーマに、どこまで心を配ることができるのか、候補者の主張をよく聞き、私の思いを票に託して投じたいと思います。

 

梅津雑感(9月14日)

「Every child has a beautiful name
  A beautiful name, a beautiful name
 呼びかけよう名前を、すばらしい名前を」

      (「ビューティフル・ネーム」詞 奈良橋陽子・伊藤アキラ)

 コロナ禍で開催することに様々な議論があった東京オリ・パラでしたが、アスリートの真剣勝負や様々な困難を乗り越えて競技に挑戦する姿、喜びあったり称えあったりする様子に、何度も胸が熱くなり、閉会式の頃にはとても清々しい気持ちになりました。

 さて、私事ですが、父が他界してから一年が経ちました。父は遺言書を遺していたのですが、残念ながらあまり出来の良いものではなく、一年経ってもまだ決着できないままです。当事務所でも遺言に関するご相談をお受けしているので、父が生前に相談してくれていたら、と悔やまれます。
 この出来の良くない遺言書と残された家族の苦労は、父が最後に私に与えてくれた教材だと思って、決着までの時間を大切に受け止めたいと思っています。

 教訓として必ず今後の業務に活かしてまいります。

梅津雑感(3月15日)

「さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 揺れる想いのたけを抱きしめた

 君と春に願いし あの夢は 今も見えているよ」

(「SAKURA」詞 水野良樹)

 今年もまた例年とは少し違った卒業シーズンとなりそうです。東京では緊急事態宣言発令中のなか、卒業式も謝恩会も控えめに、巣立ちを祝って盛大に送り出すことも、別れを惜しんで立ちどまることもできず、様々な想い出や晴れやかな気持ちを各自の胸にしまって、静かに過ごすことになりそうです。

 私事で恐縮ですが、我が娘も大学を卒業し、いよいよ数週間後には新社会人の仲間入りです。感慨深いのは当人以上かもしれません。 試練の就活を乗り越えたと思ったら、まだまだ試練の中での社会人生活のスタート。さて、どうなりますやら。

梅津雑感(3月6日)

「月なきみ空に きらめく光

 嗚呼その星影 希望のすがた」

(「星の界」詞 杉谷代水)

最近、テレビCMで美しいメロディを耳にしたので調べてみたら、原曲は讃美歌のようでした。詞もまた美しくて、心が洗われるような素敵な曲でした。

さて、素敵な曲との出会いのあとは些末なことにとらわれずに大きな視点を持ちたいものだと思います。

東京では緊急事態宣言がまた延長されました。目新しい対策があるわけではなく、マスク、手洗い、手指の消毒しかないようですが、一人ひとりが感染予防するしかありません。自分のため、みんなのために、今最善と考えられていることに素直に取り組むことにします。

男性とか女性とか、話が長いとか、言っている場合ではありませんね。

梅津雑感(11月14日)

「願いがもしも叶うなら 今すぐ君のもとへ

 できないことは もう何もない

  すべてかけて抱きしめてみせるよ」

(「One more time, One more chance」詞 山崎将義)

 長引き、終わりの見えないコロナ禍で、予期せぬお別れを経験された方もいらっしゃることと思います。大切なひと、大切なお店、大切な思い出。失うことは、胸がつぶれるように、身を切られるように、辛いものです。

 別れとの向き合いは、人それぞれ。儀式や時の移ろいにより、それぞれが、それぞれの暮らしの中で、何となく区切りをつけていくものなのかもしれません。私も今年、お別れを経験しました。また、今日は大きなお別れから、ちょうど20年目でもあります。

 そんな、人それぞれであるはずのお別れに、国の干渉ともいえる出来事がありました。一部の関係機関等に対し、元総理大臣のお別れ会の当日に半旗を掲揚することを求めたのです。求めに応じたところもあれば、うまく受け流したところもあったようです。

 お別れは、正に個人の内心の問題。絶対不可侵でなければいけません。

日本国憲法 第19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。

梅津雑感(6月14日)

「あの地平線 輝くのは

 どこかに君を かくしているから」

(「君をのせて」詞 宮崎駿) 

 コロナ禍は日本全国的にみれば収束に向かっているように思われ、今はその代償として傷ついた経済を立て直す段階に入ったようです。少しずつ冷静さを取り戻してみると、国の支援策や補償のための事務手続きの問題が明るみになってきました。支援は可及的速やかに給付すべし、という至上命題があったことも分かりますが、火事場泥棒、とは言いすぎでしょうか。大規模な国の事業の事務発注の在り方として、これでよいはずはありません。 非常時においても、しっかりと目を凝らしていなければなりませんね。

梅津雑感(4月17日)

「ずっと探していた理想の自分って

 もうちょっとカッコよかったけれど

 ぼくが歩いてきた日々と道のりを

 ほんとは“ジブン”っていうらしい」

(「Progress」詞 スガシカオ)

 今般のウィルス禍、残念ながら悪い予測のほうに進展し、長期戦となりそうです。外出機会を減らし、人との接触を減らすことは、東京に暮らす身には想像以上に難しいことでした。ただ、思い切って接触機会を8割まで減らさないと、感染拡大を抑えることはできない、との見解も示されています。今一度、感染拡大防止の観点から自分の行動を見直す必要がありそうです。

 この間に、あれこれと取り留めもないことを考えました。特定物品の買占めと転売禁止とは、知事が「自粛」を強く「要請」するとは、知事が緊急事態を宣言することと政府が「緊急事態宣言」を発令することの違いとは、非常時における「地方自治」とは、などなど。特に、政府から緊急事態宣言が出されたあとに、この対象地域に含めることを求める自治体が出たときは、考えてしまいました。国家による私権の制限と地方自治のバランスや如何に。経験のない非常事態とはいえ自ら私権を制約してくれと求めるのか。いや、それが非常事態というものか。いやいや、それでは異常事態ではないか。もはやグルグル頭の体操です。

 知事に要請されなくても、国家に制約されなくても、身の危険を感じて外出を控えている間に、しっかり頭の体操をしようと思っていましたが、外出をしないだけでやるべきことは減らないので、非生産的な頭の体操をする時間は思うように取れません。それよりも運動不足になった分、体の体操のほうが大事ですね。皆さんはいかがでしょうか。

日本国憲法

第92条 地方公共団体の組織及び運営に関する事項は、地方自治の本旨に基づいて、法律でこれを定める。

第94条 地方公共団体は、その財産を管理し、事務を処理し、及び行政を執行する権能を有し、法律の範囲内で条例を制定することができる。

第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。

第12条 この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

第22条1項 何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。

梅津雑感(3月14日)

「唇よ、熱く君を語れ

 誰よりも輝け 美しく」

(「唇よ、熱く君を語れ」詞 東海林良)

 このたびのウィルス禍、世界各地で様々な影響が生じています。今回は特に人の移動を制限しているため、経済全体も相当に縮小してしまい、先行きへの不安感も大きく、事業継続に深刻な打撃を受ける業種もあれば、思いがけず売上を伸ばす業種もあり、あらためて経済の難しさを感じます。

  事業の見通しについて悪い方への見直しを迫られた際、まず初めにあおりを食らうのは非正規雇用や新規採用です。人件費の調整弁となるのは一定程度仕方ないこととはいえ、一人ひとりにはそれぞれの生活があるのであって、一方的な切り捨ては看過できません。 先日は、大学を卒業しあと数週間で就職というこの時期に、学生の内定を取り消した企業があることが報じられました。これは労働法制上も許されることではありません。こんな扱いは許さないと徹底的に争うか、そんな企業は願い下げと見限るか、若い学生さんにはぜひ歯を食いしばって頑張ってほしいと思います。

 これから就職活動を始める学生さんも、昨年までの売り手市場の雰囲気はガラリと変わってしまったばかりか、企業説明会すら行われない手探りの就職活動となってしまいました。どうか調整弁とされないよう、委縮せずに、堂々と自分の夢や思い描く未来を語ってほしいと強く願います。

 なお、弊事務所の移転にともないウェブサイトも一新しようと試みていたため、しばらく本欄をお休みしていましたが、ウェブサイトのリニューアルはしばらく先になりそうですので、従来のまま再開いたしました。

梅津雑感(10月14日)

「ビクトリーロード この道 ずっとゆけば

 最後は笑える日が来るのさ ビクトリーロード」

(「Take Me Home, Country Roads」詞 JOHN Denverの替え歌)

 先月の台風15号の被害も回復しないうちに、続けて超大型台風19号が追い打ちをかける。特に今回は想定を超える大雨だったことから、全国各地で川の氾濫や堤防決壊が生じてしまったようです。被災された方々へ心よりお見舞い申し上げます。 私の親類からも収穫したばかりの新米が泥水に浸かり出荷できなくなったとの報を受けました。落胆を想うと言葉も見つかりません。

 つくづく、人の営みは治水の歴史そのものであり、この自然厳しい国土に折り合いをつけて暮らすためには不断の対策が必要であると感じましたが、自然の脅威は年々甚大さが増しているように感じられます。予算も人員も不足し地方行政は疲弊していると言われますが、まずは日々の暮らしを守る対策をお願いしたいと思います。 暗い気持ちになりそうな中、ラグビー日本代表の善戦には励まされます。エールと期待を込めて、応援ソングを引用しました。


日本国憲法 第29条第3項 私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる。